慢性腎臓病

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連携パスと微量アルブミン尿検査
2本柱でCKDの早期治療を目指す

竜崎 崇和先生

社会福祉法人恩賜財団済生会支部東京都済生会
東京都済生会中央病院
副院長 腎臓内科部長
竜崎 崇和先生

人をつなぐ 医療をつむぐ

多職種チームで取り組むCKD治療と今後

外来も教育入院も多職種でライフスタイルに合った治療選択を支援

― 貴院では、CKDに対するチーム医療をどのように進めておられますか。
竜崎先生 当院の腎臓内科では、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・医療ソーシャルワーカーの多職種チームでCKDの治療に当たっています。中には、腎臓病療養指導士や慢性腎臓病療養指導看護師(DLN)の資格を持ったスタッフもいます。日ごろからチームディスカッションを行い、主治医以外の医師も集まって、治療方法などについて意見交換を行っています。
 それぞれに重要な役割がありますが、CKDの患者さんは塩分制限や蛋白制限をしなければならないので、管理栄養士の存在は大きいですね。当院では24時間の蓄尿に基づいて1日に摂取した塩分や蛋白を自動計算しているのですが、おおもとになる蓄尿の方法に間違いがあると、実際の食事と比較して数値が合わないこともありました。そこで、クレアチニンの排泄量から蓄尿が正しく行われたかを評価して正しい塩分量などを割り出す方法を医師が管理栄養士に教え、適切な指導が行えるようにしました。チーム医療では他の職種から得られる知識が多いので、管理栄養士のスキルも上がっています。
― 教育入院にも多職種で臨んでおられますね。
竜崎先生 はい。患者さんによってはプランを組み替えて期間を延長する場合もありますが、基本的には、2泊3日のコンパクトなスケジュールで教育入院を実施しています。患者さんにとっては勉強の場であるだけではなく、疑問や不安の解決の場としても有益です。多職種がそれぞれ個別に面談・指導を行って一人の患者さんの情報を集め、カンファレンスで情報を共有して治療方針の見直しも行います。
 そもそも教育入院は、患者さんの実態がわかるチャンスだと思っています。日ごろ自宅で測っている血圧はそんなに高くはないのに、教育入院で看護師が測ると結構高い。よくよく聞いてみると、「いい値が出るまで何度も測っていた」という患者さんや、「薬はちゃんと飲んでいる」と言っていた患者さんが、実は飲んでいなかったことが入院中にわかることもしばしばです。
 多職種から得られた情報をもとに、患者さんの状態とライフスタイルに合った適切な指導、治療を総合的に選択することは、腎臓病治療においてはもっとも大切です。当院では、「腎代替療法選択支援外来」も行っていて、血液透析、腹膜透析、腎移植といった腎代替療法を看護師が丁寧に説明しています。働き盛りの人が仕事の合間や帰宅後に行える腹膜透析を検討する場合もあれば、長期的なキャリアを考えてこの時期に腎移植を行いたいなど、人生設計や価値観によっていろいろな選択肢があります。多職種がそれぞれの専門性で関わって、その人にとっての最良の治療を支えていかなければなりません。
― チーム医療の意義がよくわかりました。最後に、今後の展望、そして先生方へのメッセージをお願いします。
竜崎先生 まずは港区微量アルブミン尿検査を定着させたいですね。CKDの紹介基準に満たない早期の時点から、一人でも多くの患者さんを治療へと導くためにとても有効なシステムです。
 若い腎臓専門医に向けては、私のこれまでの経験をカタチにし、治療についての考えを残していければと考えています。多角的なデータの一つ一つを管理して全身を診る、患者さんの生活の情報を得て治療を考えていく―こういったことに丁寧に取り組むことが腎臓病治療の根本です。たとえば、尿検査と血液検査だけではなく、正確な判断を行うために、24時間の蓄尿検査をしっかりと行う専門医になってほしいと思います。
 腎臓病は軽いうちが勝負です。一般尿検査と血液検査だけでは状態ははっきりとわからないので、開業医の先生方には、時々は患者さんを専門医に診せていただければと思います。港区の先生方はCKD連携パスを活用いただき、記載してある紹介基準を参考にして患者さんを送り出してください。これからも地域の患者さんを、一緒に支えていきましょう。

記事作成日:2021年3月

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