臨床成績
ESA未治療の腎性貧血を有する血液透析患者を対象とした国内第Ⅲ相試験
(MIYABI HD-C[Hemodialysis-Correction])
承認時評価資料:バイエル薬品社内資料[ESA治療を受けていない腎性貧血を合併した透析患者を対象とした第Ⅲ相試験(試験19351)]
有効性
レスポンダー割合【主要評価項目】
レスポンダー割合
※ただし、評価期間中の4回の測定のうち2つ以上の測定値が得られていること
%(例数)[95%信頼区間]
(FAS)
解析方法:Clopper-Pearson
最初の用量変更時におけるHb値のベースラインからの上昇速度【主要評価項目/その他の評価項目】
最初の用量変更時におけるHb値上昇速度(第8週まで)
※ ベースラインHb値の定義:スクリーニング期間の最後の2回及び第0週の計3時点で測定したHb値の平均値
平均値[95%信頼区間]
(FAS)
解析方法:1変量t統計量
評価期間中(第21~24週)の平均Hb値、平均Hb値のベースラインからの変化量及びHb値の推移【副次評価項目】
評価期間中※の平均Hb値[95%信頼区間]は10.36[9.72, 11.01]g/dLであり、評価期間中の平均Hb値のベースラインからの変化量の平均値[95%信頼区間]は1.15[0.53, 1.76]g/dLでした。
平均Hb値は第4週でベースライン値を上回り、第12~24週で目標Hb値内(10.0g/dL以上12.0g/dL未満)に維持されました。
※ 第21~24週
Hb値の推移
安全性
本試験で発現した副作用
本試験では、副作用及び死亡例は認められませんでした。
試験デザイン
試験概要
- 目的
マスーレッドの有効性及び安全性を検討する(多施設共同、非盲検、単群)
- 対象
スクリーニング期間の平均Hb値が8.0g/dL以上10.0g/dL未満を満たす、ESA未治療の腎性貧血を有する血液透析患者 25例
- 投与方法
対象患者にマスーレッドを24週間投与した。
開始用量を75mgとし、目標Hb値を10.0g/dL以上12.0g/dL未満と設定し、原則として4週ごとに1回5~200mgの範囲で用量調節し、1日1回食後経口投与した。 - 評価項目
主要評価項目:
第8週までの最初の用量変更時におけるHb値のベースラインからの上昇速度(g/dL/週)
レスポンダー割合副次評価項目:
Hb値及びベースラインからの変化量(各来院時の測定値及び評価期間中の平均値) など
安全性評価項目:
有害事象
探索的評価項目:
鉄代謝に関するパラメータ など
その他の評価項目:
第0週から第8週までの最初の用量変更時におけるHb値の上昇速度(g/dL/週) など
- 解析計画
有効性の解析対象集団はFAS※とした。
副次評価項目のすべての変数について、記述統計量を用いて要約した。
安全性の評価として投与期間、総投与量、投与量の推移、用量分布などを検討した(安全性解析対象集団)。※ FAS:最大の解析対象集団(治験薬を割り当てられ、少なくとも1つのベースラインのHb値があるすべての被験者)