監修 東京慈恵会医科大学 教授・慈恵医大晴海トリトンクリニック 所長 横山啓太郎 先生
「7つの習慣1)」は、スティーブン・R・コヴィーが過去の成功者たちの行動・思考を分析し、望む結果を獲得し続けるためのエッセンスをまとめた成功への法則です。そしてこの「7つの習慣」は、生活習慣病患者さんの生活指導や、生活習慣改善に必要な価値観習得のために応用可能です。
本コンテンツでは、「7つの習慣」を応用した臨床に役立てるためのポイントについてご紹介しています。 慢性腎臓病を含む生活習慣病治療における患者さんの行動変容アプローチに対する手法の参考として、ぜひご活用ください。
生活習慣病を改善するためには、病気の原因となっているよくない生活習慣の改善と価値観の変容が必要です。
患者さんの行動変容を促すために、コヴィーの定義する「7つの習慣」の概要と、医療者が身につけておいたほうがいい応用版「7つの習慣」についてご紹介します。
生活習慣病のリスクは日常生活のなかにあると想定し、まずは患者さんが“自分事”としてとらえることが必要です。
患者さんが主体的に行動変容に取り組む重要性と医療者が支援するべきポイントについて解説します。
行動変容を促すためにはゴールを明確にすることが重要であり、一気にゴールをめざすことが困難な場合は、いくつかのステップに分けて最終目標をめざすことも必要です。
目標設定のポイントと、効果を上げるための手法となる、“患者さんをほめること”の重要性について解説します。
健康管理では、日常生活における事柄に優先順位をつけて、時間を効果的に使うことが大切です。そのためには、健康管理のための時間を組み込んだ1週間の計画を立てることが有効です。
医療者が患者さんに行うべき働きかけや、その具体例についてもご紹介します。
行動変容は、医療者と患者さんがWin-Winの関係を築くことで成し得ます。そのためには、医療者がリーダーシップを発揮して互いの信頼関係を築くことが大切です。
Win-Winの関係を築くことの重要性と、必要なプロセスについて解説します。
健康管理の適切な指導には、まず患者さんを理解することが必要です。患者さんの身になって話を聴くことで、患者さんの行動変容に対する突破口を見つけられる場合があります。
行動変容を促すために、患者理解の重要性について解説します。
行動変容を促すためには、患者さんも納得できる計画が重要です。そのためには、患者さんの個性を尊重し、背後の事情を理解するよう努める必要があります。
医療者と患者さんの双方が納得できる創造的な計画を作るためのコミュニケーションのポイントについて解説します。
行動変容では、肉体的、精神的、知的、社会・情緒的の4つの側面を日常的に磨くことが大切です。患者さんの行動変容を支援するために、医療者自身も「7つの習慣」を身につける必要があります。
医療者のスキルアップが患者さんの行動変容にも寄与することについて解説します。