知っているようで、知らない 腎臓トリビアクイズ
今月のクイズ
- 胎児初期のエリスロポエチン(EPO)はどこでつくられる?
- NEP細胞
- 哺乳類の赤血球は、まず胎児期特有の臓器である卵黄嚢でつくられ、個体発生が進むにつれて造血の場が肝臓に移行します。
そして出生後は、骨髄で赤血球がつくられるようになります。
ここで、肝臓での造血に必要なEPOは肝臓で産生され、骨髄での造血に必要なEPOは腎臓で産生されることが知られていましたが、卵黄嚢での造血に必要なEPOの供給源は明らかになっていませんでした。
東北大学の研究チームは、2013年にマウス胎児の神経系組織中にEPO産生細胞が存在することを発見し、「NEP(neural Epo-producing)細胞」と命名しました。
そして、NEP細胞から分泌されたEPOが卵黄嚢での赤血球産生を促進することが示されました。
【出典】
Suzuki N et al. Nat Commun. 2013; 4: 2902.
赤血球造血刺激因子製剤[ESA]治療中の腎性貧血を有する保存期CKD患者を対象としたMIYABI ND-M試験についてご紹介します。