慢性腎臓病

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eGFRを診る

糸球体濾過量(GFR)は、腎糸球体が1分間に処理できる血液濾過量を表しています。正確なGFRはイヌリンクリアランスで測定しますが、日常診療では血清クレアチニン値と年齢、性別から求めた推算GFR(eGFR)を用いています1)

【日本人のGFR推算式】

eGFRcreat(mL/min/1.73m2)=194×血清Cr(mg/dL)-1.094×年齢(歳)-0.287

女性の場合には×0.739
酵素法で測定されたCr値(小数点以下2桁表記)を用いる
18歳以上に適用する

eGFR測定の意義

CKDではeGFR低下に伴って心血管死亡および末期腎不全のリスクが高くなることからも1-3)、eGFRは腎機能を評価する重要な指標であることがわかります。

心血管イベント
心血管死
腎イベント

目的:尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)およびeGFR が心血管および腎イベントのリスクに及ぼす影響を検討する。
対象・方法:ADVANCE試験参加患者のうち、ベースライン時のUACRおよび血清クレアチニン値が入手できた10,640例の2型糖尿病患者が対象。主要評価項目は心血管イベントおよび腎イベントとし、ベースライン時のUACRまたはeGFRに関連するイベントリスクは、共変量調整後のPoisson対数線形回帰モデルを用いて推定した。

ADVANCE試験(Action in Diabetes and Vascular Disease: preterAx and diamicroN MR Controlled Evaluation):2型糖尿病患者11,140例を対象に、血圧コントロール(ACE阻害薬ぺリンドプリルおよび利尿薬インダパミド併用)+血糖コントロール(スルホニル尿素薬gliclazide)による大血管および細小血管障害への有効性を検討した試験

Used with permission of American Society of Nephrology, from Albuminuria and kidney function independently predict cardiovascular and renal outcomes in diabetes, Ninomiya T et al, 20, 2009; permission conveyed through Copyright Clearance Center, Inc.

血清クレアチニン値からeGFRを推算するときの注意点は?

血清クレアチニン値はさまざまな要因により変動します

eGFRは日本人用に補正された推算式を用いて推算しますが4)、血清クレアチニン値は性別や筋肉量による差があるだけでなく、併用薬などさまざまな要因の影響を受けることに注意が必要です(表15)

表1 血清クレアチニン値を変動させる要因(腎疾患・腎不全を除く)

表1 血清クレアチニン値を変動させる要因

5)平田純生 他, 日腎薬誌. 2016; 5(1): 3-18.

eGFRとCKD診断基準・重症度分類

CKDの診断基準・重症度分類はタンパク尿およびeGFRにより評価されます

慢性腎臓病(CKD)の診断基準は以下の通りであり、(1)(2)のいずれか、または両方が3ヵ月以上持続することで診断するとされています1)
(1) 尿異常、画像診断、血液、病理で腎障害の存在が明らか、特に0.15g/gCr以上の蛋白尿(30mg/gCr以上のアルブミン尿)の存在が重要
(2) GFR<60mL/min/1.73m2

しかし、タンパク尿を認めないCKD患者も一定数存在するため、タンパク尿の評価だけでは、特に女性においてCKDの70%以上を見逃す可能性があります(6)。また、男女ともに加齢に伴ってその傾向が強くなるため、CKDの診断にはeGFRを併用することが大切です。

図 CKD患者における年齢区分別のタンパク尿分布9)

図 CKD患者における年齢区分別のタンパク尿分布

目的:尿試験紙による定性試験のみで一般住民におけるCKDを同定できるか否かを検討する。
対象・方法:2008年における全国の特定健診データより、血清クレアチニン値と尿試験紙検査結果の両方が記録されている53万8,846例(平均年齢62.8歳)のデータの横断調査。

6)Uchida D, et al. Clin Exp Nephrol. 2015; 19: 474-480.

一方で、ステージ2のCKDはeGFR低下よりもタンパク尿の有無とよく相関するという報告もあります7)。ですから、CKDの診断・重症度判定は、タンパク尿(アルブミン尿)とeGFRの両方を定期的に評価し、総合的に判断することが望ましいといえます。

診ていくポイント

  • 腎機能を正確に評価するためにはeGFRが重要
  • 腎機能の評価には、eGFRに加え尿タンパクの測定が重要

References:
1.日本腎臓学会編, エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018. 東京医学社 2. Levey AS, et al. Kidney Int. 2011; 80(1): 17-28. 3. Ninomiya T, et al. J Am Soc Nephrol. 2009; 20(8): 1813-1821. 4. Matsuo S, et al. Am J Kidney Dis. 2009; 53(6): 982‒992. 5. 平田純生 他, 日腎薬誌. 2016; 5(1): 3-18. 6. Uchida D, et al. Clin Exp Nephrol. 2015; 19(3): 474-480. 7. Drey N, et al. Am J Kidney Dis. 2003; 42(4): 677-684.

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